卒論の書き方について
【必読】卒論執筆時の注意事項
基本チェック項目(提出前にセルフチェックすること)
句読点は「,」と「.」を使用している(全角で統一)
数字,アルファベットは半角を使用している
「である」調に統一している
各文で,主語と述語の対応が取れている
できるだけ主語や目的語の省略を避けることを意識して書く
日本語として意味が通じているかを確認
表記ゆれがない(同じものを指す言葉は表記を統一する)
悪い例1:「提案手法」,「提案方式」,「提案システム」を同じ意味で混在使用
悪い例2:「ルーティング」,「ルーチング」,「経路制御」を同じ意味で混在使用
図,表のタイトルが正しい位置に置かれている
図,表,参考文献については,すべて本文中で最低1回は引用されている
他の文章からコピペしていない
コピペは,剽窃です.引用する場合は引用符で囲み,必ず引用と分かるように.
数式の最後にはピリオドをつける
内容梗概(アブストラクト)
卒論の内容を1ページ以内にまとめる.
具体的には,どういう問題について, どのような研究を行って,その結果どの
ような 結論が得られたか,というポイントについて簡潔にまとめる.
※OBの卒論でも悪い例がありますので,「OBの卒論を参考にすれば正しい」わけではありません
1章「緒論」
研究で解決しようとする問題について述べる
どのような問題をなぜ解決しようと思ったのか,その背景・動機を説明する
先行研究の動向など根拠を示しながら,研究の位置付け(既存研究との関連性と違いを説明)を明確にする
研究の目的もこの章で示す
この研究で採用する方法、手法の簡単な説明
論文の構成
書いたものを読み直して,上記項目がすべて含まれているかセルフチェックして下さい.特に,「研究の位置付け」と「この研究で採用する方法、手法の簡単な説明」については抜けがちです.
2章「本論に入るための準備となる章」
研究のベースとなる(1章で提示した問題の解決のために用いる)技術や既存研究について書く
読者としては,一般的なネットワーク技術者を想定し,その人達が知らないであろう技術については,この章で説明しておく
提案方式の説明を行う章ではありません
3章「本論:研究内容の中心部分」
卒業研究でどのような問題に,どのようなアプローチで取り組んだのかを具体的に詳しく書く
提案方式がある人は,提案方式(アルゴリズム)の詳細説明を書く
4章「評価:提案方式の有効性を明らかにする」
性能評価・有効性検証のための実験,シミュレーションについて,その内容,結果,考察を書く
実験やシミュレーションで得られた結果(客観)とそれに対する考察(主観)は,はっきりと区別して書くこと
5章「結論」
本研究の成果(提案したことや分かったこと)を書く
成果の価値(実用的価値や学術的価値)についても,提案方式の先発性(新規性があり,さらに他のものより性能が良い)や可用性(実社会へ応用できるなど)の観点から述べる
成果の限界(課題)とその克服のための今後の戦略を書く
謝辞
本研究でお世話になった人へのお礼を簡潔に書く
参考文献
フォーマットはしっかり揃える
著者,タイトル,出典(雑誌名or会議名,巻,号,ページ数),出版年月.
最後のピリオドは忘れない!
卒論テンプレート
卒論作成のためのtexテンプレート(スタイルファイル等)です.
卒論作成時に利用して下さい.(ところどころ間違いがあるかもしれないので,テンプレートを過信しないこと)
tex環境は,PCにLaTeXソフトウェア一式をインストールするか,インストールがイヤな人は,ブラウザで利用できるCloud LaTeX(https://cloudlatex.io/ja)がオススメです.